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【虐待する親】「鬼畜の家」から感じた子供を虐待する親の特徴4つ

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【鬼畜の家】ニュースで取り上げられた虐待親4人について書いた本

鬼畜の家

こんにちは、Michiです。今日はママ(子育て)レポです。

「鬼畜の家」という本を読みまして、改めて実親による虐待について向き合ってみました。

サブタイトルは「わが子を殺す親たち」ということで、非常に重い内容ですが、子育てをしている人や、これからしようとしている人、そして子育てをおえた世代の方も、ぜひ読んでみてほしい本になります。

こちらの本、おそらくみなさんもニュースで一度は耳にしたであろう【子供の虐待事件】を取り上げた本です。

内容は、ニュースでは絶対報じられない、虐待親のパーソナリティな部分を描いています。本人の幼少期からの育った環境はもちろん、2世代前までさかのぼり、丁寧に情報収集されたからこそ見えてきた犯人像が描かれており、非常に興味深く読みすすめることができました。

私は以前もママ(子育て)レポで、犯罪者を産むのはその親であり、さらにその親の親であるというような記事を書きました。→こちらの記事参照「反省させると犯罪者になります」から学ぶ子供の怒り方

この本でも、2世代、3世代遡って、虐待が生まれた理由を探ることの大切さが言及されています。

虐待した親より、その親を生んだ親に目をむけるべきであり、その連鎖を断つべき方法を模索すべきという点について、すこし長くなりましたがまとめてみました。

 

「鬼畜の家」のあらすじと感想(ネタバレあり)

「鬼畜の家」で紹介されているのは、ニュースでも取り上げられた虐待事件です。その事件の詳細と、犯人となった実親、そしてそのさらに親のパーソナリティについて取材をもとに詳しく分析しています。はじめにこの本の簡単なあらすじを書いておきます。

描かれているのは3軒の「鬼畜の家」

1.次男をウサギ用ケージに監禁、窒息死させ、次女は首輪で拘束した夫婦。

2.電気も水も止まった一室で餓死させた父親。

3.奔放な性生活の末に嬰児2人を殺し、遺体は屋根裏へ隠す母親。

どれもニュースで大きく取り上げられていました。みなさん記憶にございますよね。

夫婦によるもの、父親によるもの、母親によるもの、3つとも子殺しの背景が異なっています。それぞれの事件について、詳しく見ていきましょう。

 

生活保護が虐待一家を作った1例

一軒目のウサギ用ケージは、夫婦での虐待です。子供を産むと、手当がもらえることを知った夫婦が、次々と子供を産んでいったが、育てづらい二人の子を虐待しそのうち一人を衰弱死させたという背景です。

なんと、6人もの子供がいながら、夫婦は全く働いていなかったのです。生活保護と子供の児童手当で年収は500万円にものぼっていたというから恐ろしい。

これだけ読めば、何という夫婦だ!と思うでしょう。

しかし、この夫婦はもともと働いて、苦しいながらも数人の子供を育ててやっていたのです。誤解を恐れずはっきりと書きますが、ごく普通の貧しい一家でした。どこにでもある、家賃を滞納しはじめ、電気やガス代を払うのも厳しくなってきた普通の貧乏一家だっただけです。

そこに市役所の相談員があることを告げたのです。

生活が厳しいのであれば、生活保護を受給しませんか。お子さんがいらっしゃるなら、児童手当ももらえますよ

その後、この夫婦は仕事をやめ、上記のような結末に至ったのでした。

生活保護というしくみについて考えさせられませんか。たしかに最低限の生活を保障するという意味で必要な制度かもしれません。しかしながら、働けるのに働かない夫婦を作り出し、ついにはお金のために子供を作ってしまう悪循環を招いた一例です。

ほんの善意の一言が、夫婦を犯罪者にし、子供の命が奪われました。

これはこの夫婦が特別だったからでしょうか。

私はそうではないと思います。

苦しい時の甘い言葉はだれもが飛びつきたくなりますよね。そして一度でも楽を覚えると、もう頑張れないのです。生活の保護の仕方を、考え直さないといけないと思います。受給条件を満たすというだけで、お金を安易に渡して本当に良いのでしょうか・・

 

先に育児放棄したのは母親。父親は育児放棄ではなく現実逃避。

二軒目の餓死は、母親が家出したのちの父親による育児放棄としてニュースで報じられていました。

父親はトラック運転手。真っ暗な部屋に子供を閉じ込め、パンを与えて仕事に出かけ、戻ってはまたおにぎりを与えていたという育児スタイルでした。これも誤解を恐れずにいえば、これに近い育児をしている人はたくさんいるのではないでしょうか。

働かないと生きていけない、でも働く時間帯によっては保育所には預けられず、また実家や友人など預けられる場所がない人、結構いますよね。

この父親の場合はなおさらです。

突然子供の母親が出て行ったのです。預け場所を探す時間なども当然ありませんでした。

彼は逮捕後も「自分はちゃんと子育てしていた。子供を愛していた」と言っています。私はこの言葉は嘘ではないと思いました。

彼にとっては、ちゃんと育児をしなかったのは母親であるアイツだ!という気持ちでいっぱいなのでしょう。自分も被害者だとでも思っているようです。

父親はひたすら家出した女(子供の母親)を恨んでいるそうです。周りから見れば父親のした行為は鬼畜です。しかし、家出した母親はなんの罪も問われない・・悔しいのでしょう。

父親が、一応子育てをしていた状況から、育児放棄に至った理由は、恋人ができたからです。

恋人と過ごすことで、自分の悲惨な現実から逃げ出し幸せを知ってしまった。その結果、家に帰る頻度が極端に減り、子供は衰弱、ある日家に戻ると亡くなってしまっていたということです。

さらにこの事件で大きく報じられたのは、亡くなった子供をそのままにし、家の家賃を4年間も払い続けていたという事実です。

ここでも父親は現実から逃げ続けていることがわかります。父親は現実から逃げ続けるために、年間何十万もの家賃を払い続けたのでした。児童手当をもらうために子供の死を隠した一軒目とは真逆ですね。

 

セックスだけが人から愛され満たされる瞬間だった女性

そして三軒目の嬰児2人の遺体が見つかった事件は、シングルマザーによる産後間もない子殺しでした。

この女性も、避妊せずどんどん身ごもっては、周囲に妊娠を隠し、そして自宅で出産、そのまま赤ちゃんを殺して自宅の屋根裏部屋に隠したという・・残虐な母親として報じられました。

彼女はもともと結婚していたが、離婚し、子供を連れて実家に戻ってきた女性です。毎日一生懸命働き、子供を心から愛していました。しかし働けども、働けども、実家の親が彼女の稼いだお金をほぼ根こそぎ巻き上げたのです。

こんなことは、もちろんニュースでは一切報じられていません。長く取材を続けた今だから出せる情報でしょう。

母親は「子供をみてやってるのだから」と子供をだしにして、実の娘からお金を巻き上げ続けました。

彼女は子供を愛しているからこそ、逆らえませんでした。

そして昼の仕事だけでは生活できず、夜の仕事もはじめてしまいました。

そこで彼女は、いわゆるチヤホヤされたのです。身体を許すと、男の人が優しくしてくれる。その瞬間だけが、彼女にとって嫌な実家のことを忘れ、心が満たされるときだったのです。

しかし、男性は彼女を愛してなどいませんでした。もちろん避妊などするわけもなく、どんどん身ごもります。はじめは、実家の母に何とか頼み、お金を借りて中絶していたのです。

しかし働けども働けどもお金は母親に奪われ、とうとう親からお金を借りることもできなくなり、中絶することから目をそらしてしまったのです。

そして自宅で出産し、生まれた子をどうすることもできず放置したのち、隠したのでした。

驚くのは、家族は妊娠していたことにも、出産したことにも気づいていないのです。同じ家にいながら、彼女はただお金をもってくるだけの役割であって、完全に孤立していたのです。

出産のとき、子供はお母さんがしんどそうだと心配していました。

しかし彼女は「お腹が痛いだけ」と言って、子供を寝かせて、そして深夜に声を殺して一人で家で産んだのです。出産を経験した女性ならわかるでしょう。あの瞬間を声も出さず迎える・・その根性はすごいものです。

そんなこと、できる人はほとんどいないと思います。

そこまでの根性があるなら、どうして子供を連れて実家を出れなかったのかと思ってしまいますが・・そこに闇があるのですね。親子の深い闇です。

彼女は決して身ごもっては子供を殺して、性に奔放に、快楽におぼれて遊んで楽しんでいた女性ではなかったのです。私も含めて、みなさんそんなこと考えもしなかったのではないでしょうか。

 

子供を虐待する親の特徴4つ

どれも異なる背景をもつ鬼畜の家でした。

しかし、そこには共通する特徴が見えてきます。あくまでも、この本で紹介されていた3軒から見えてきた「虐待する親の特徴」についてまとめてみたいと思います。

1.心を許せる人が周りに一人もいない

2.現実逃避する癖をつけている

3.実家が汚くて整理整頓できない親をもつ

4.もめごとなく職場では優等生だった

以前記事にした「反省させると犯罪者になります」の本のレビューにも書きましたが、はじめの3つは非常に大切なことであり、つながっています。

結局犯罪者をうむのは、親だということを物語っています。

今回の鬼畜の家で紹介された3軒とも・・犯人の親がだらしないのです。

筆者が取材んために実家にいくと、とても人が暮らしているとは思えないような、悪臭、ごみ屋敷、ペットだらけ・・だったということです。整理整頓とは程遠く、ぐちゃぐちゃの環境で犯人たちは幼少期を過ごしたのです。

しかし子供は純粋で、そして親を選べません。

その環境を当たり前だと思って幼いころは育ち、そして物心がついて他の家庭との違いが分かったころには、自分の環境から目を背けるしかなかったのでしょう。

このころから現実から目を背ける、現実逃避する癖を身に着けてしまっているということです。でも、これは仕方がないことではないでしょうか。だって、子供は親なしでは生きていけないのですから。

そんな環境で育っているからこそ、共通して早くに結婚し家を出ています。

男性の場合は中学卒業と同時に働き家を出ています。

いよいよ、親なしでも生きていける年齢になったら、最後の現実逃避として「結婚」や「就職」にいきついたわけです。これはごくごく自然ななりゆきですよね。

犯人たちにとっては、やっと実家から、親から解放されるという最高に幸せな瞬間ですね。

そのようにして結婚生活がうまくいった人は、この悪循環を自分の世代で断つことができるのでしょう。

職場で良い人間関係が築けた人は、先輩や仲間に囲まれ、支えられ、全うに生きられたでしょう。

そういう人を私はたくさん目にしていますし、私自身も高校卒業後に家を出て、その後出会った人たちのおかげで、悪循環を断った一人かもしれません。

しかし、急ぎすぎた若すぎる結婚ゆえに、間違いなく貧乏な暮らしが待っています。中卒で働ける職場環境がどういったものかも想像に難しくないでしょう。その結果、生活保護に頼ったり、夫婦仲がうまくいかず家出したり、はたまた離婚して嫌だった実家に舞い戻ってしまった・・・今回の3つの事件は、全てそのような背景で起こっていることです。

 

虐待事件の報道のあり方を考える

このような虐待事件のニュースを見ていると、いかに犯人が残虐だったかが報じられています。この本は、実際の犯人像をみせてくれている貴重なものでしょう。

なぜ、メディアは犯人の残虐性についてばかり報道するのでしょうか。

1つには、そうすることで視聴者の注目をひくことができるからでしょう。

しかし、重要なのはもう一つの理由の方です。

犯人以外の親のパーソナリティや、貧乏な環境について言及することは、世間の反感をかってしまうこともあり報道できないのではないでしょうか。

反感をかうということは、それだけ、このような環境に近い人が多くいるということです。

今回の3つの事件も、筆者が長期にわたり丁寧な取材を重ねることで、実際の犯人のパーソナリティは残虐とは程遠いものであることがわかりました。

結果として残虐なことをしていますが、そのパーソナリティはおだやかなのです。むしろ、嫌なことや辛いことにも文句を言わず、何でも受け入れてしまう性格とも言えます。

この事実からは、どんな人でもやらかしかねない事件であったということが言えます。

 

犯人のパーソナリティについてもう少し詳しくみてみましょう。

トラック運転手の父親の場合は、職場では優等生でした。トラブルもなく重宝される人材であり、仕事を休むことは一度もなかったと言います。そのため、子供と仕事を前にして、仕事より子供との生活の方が大切だと思えなかったのです。彼にとっては自分を認めてくれる、その職場だけが居場所だったからかもしれません。

妊娠と出産を繰り返した女性は、そのパーソナリティゆえに、男性からの誘いを断れず、また親の奴隷となって働き続けたのです。

一軒目の夫婦も、はじめは真面目に働き、何とか子育てをしていたのでした。

 

どの親も、「精一杯やっていた」のです。

しかし、いよいよ・・どうにもこうにも立ちいかなくなったとき、誰にも相談できなかったのです。相談できる人が、たった一人でもいれば、事件は起こらなかったのではないでしょうか。

何度も登場してすみませんが、「反省させると犯罪者になります」で書かれていた通り、その一人がいるかいないかが、犯罪者になるかならないかの分かれ道になってしまうのです。

ウサギケージの事件では、虐待された子供は、本当に問題児だったのです。

みなさんが親であっても、手に負えなかったレベルだということです。確認できていないからはっきりと言えないが、おそらく発達障害児だったとのことです。閉じ込めることと、精神病院に相談して入院させることは、紙一重の違いです。

トラック運転手は、出会った恋人と非常にまじめな付き合いをしていたと言います。

女性は仕事も真面目で、優しい彼との結婚を真剣に考えていたそうです。その女性はごくごく普通の女性でした。

もしその彼女に、彼が心を許し自分をさらけ出すことができていれば・・2人で一緒に子育てできていたかもしれないのです。でも彼は、そんなことをしたら彼女を失うと思ったのでしょう。結果的に彼女と出会ったことで子供を衰弱死させてしまいました。

シングルマザーの彼女も、数々の男性と関係を持つ中で、一人だけ彼女を真剣に好きになり大切にしてくれる男性がいました。

しかし、彼女はその彼には妊娠したことを言えなかったのです。他の男性とも関係をもっていたために、彼の子だという確信がなかったからといいます。

同時に複数の男性と関係をもち、妊娠した女性などたくさんいますよね。私の知っている人たちも、普通に本命の彼氏の方に妊娠を告げて、中絶したり、結婚したりしていました。彼女にはそのしたたかさがなかったのです。そして結果として彼とも別れ、一人で出産し、産んだ赤ちゃんをどうすることもできず放置死したのです。

 

生活保護や子育て支援のあり方を考えさせられる一冊「鬼畜の家」

この本が問題提起しているのは、報道のあり方だけではありません。

生活保護や、子育て支援のあり方も考えないといけない点だと私は感じました。

小学生なんかを見ていると、虐待まではいかないが、おそらくひどい家庭環境で育っているだろうと思われる子供たちがいますよね。そういった子供の親は、虐待しているなどといった視線を向けるとものすごく怒ってきます。

そのため、確実な証拠が得られるまで児童相談所なども動けないというのはわかります。

こういった家庭の場合、私は「親は見捨ててしまえばよいのではないか?」と考えています。家庭(親)を変えようなんて考えず、その子供の心を救うことにだけ注力してもよいのではないでしょうか。

具体的には、子供がもしもの時に、なんの遠慮もなく頼ることができる場所を提供してあげるだけでも、未来の虐待(虐待の連鎖)を防ぐことできるのではないでしょうか。とにかく、代々引き継がれてきている悪循環を、その子供の世代で、見つけた時点で断つことが大切だと思います。

そして、一度レールから外れてしまった子供たち、若者たちも、疎外感なく生きていける社会にしていくことが何より大切でしょう。これは犯罪者の出所後の環境などにも言えることです。

受け入れられていると思えて初めて、人は人間関係を築くことができます。人間関係を築くことができてやっと「更生」です。

大人である親を変える(更生する)ことはほぼできないでしょうが、ほんの少しの声かけ、心がけで、変えることができるのは子供たちの心と未来ではないでしょうか。

 

※本ではさらに3代先まで遡って、鬼畜たちの生い立ちを追いかけています。
なかなか読み応えのある本ですが、虐待、若者の闇について考えるきっかけにぜひ読んでみてください。

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