MICHIYOレポ

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人間関係・人格

【遺伝】馬鹿、精神病、犯罪は遺伝するという現実

投稿日:2017-02-23 更新日:

【言ってはいけない】遺伝に関する不愉快な現実

こんにちは、Michiyoです。

今日は書籍レポです。

親にとってやや耳をふさぎたくなるような『遺伝』というテーマについてです。

今年の人気No.1著書に選ばれていた、橘玲さんの『言ってはいけない』をもとに、“言ってはいけない「不愉快な現実」”について話を進めていきたいと思います。

たしかにこの本、人気なだけあって面白かったです。

というより大きな声では言えないし、友人や知人とはなかなか話題にはできないけれど、みんなが気になっていること、薄々気づいてることが書かれているので・・・

本として読むのが最も適している内容ばかりが書かれていると思います。

裏表紙にはこんなことが書かれています。

「この社会にはきれいごとがあふれている。人間は平等で、努力は報われ、見た目は大した問題ではない・・・

だがそれらは絵空事だ。往々にして努力は遺伝には勝てないし、美人とブスの美貌格差は「3600万円」と言われている・・・

口に出せない、この不愉快な現実を直視せよ。」

こういう裏表紙をよむと、怖いですがついつい読みたくなってしまいますよね。

さすが人気作家です。

ということで私もついつい買ってしまい、読んでしまいました。

遺伝にまつわるタブー

みなさん遺伝って何かわかりますか?

遺伝とは、すなわち遺伝子によって決まる表現型のことです。

私たち人間は有性生殖です。

雄(男、♂、お父さん)の精子と、雌(女、♀、お母さん)の卵子からそれぞれ染色体を譲り受け、2本の染色体が接合し2倍体になった細胞が分裂して、子である私たちの体が誕生します。

このあたりのことは私の専門分野なので、いくらでも詳しく説明できるのですが・・ごくごく簡単な説明にしておきましょう。

簡単に言うと、お父さんの遺伝子と、お母さんの遺伝子が合わさって、子供ができるということですね。

つまり私たちは何もしなければ、お父さんとお母さんの特徴をがっちゃんこさせた能力、見た目になって当然ということです。

しかし、世の中には

「能力は遺伝だけではきまらない」

「見た目は内面からにじみでるもの」

なんてことが声高に言われています。

でも、本当にそうでしょうか?

ここから先は、そんな遺伝にまつわるタブーについてです。

【馬鹿は遺伝するのか?】「能力や性格はほとんど遺伝子で決まる現実」

バカが遺伝するかどうかという話題は、いきなりだと少しパンチがありすぎますよね。

ということで、まずはたとえとして体型について、遺伝の話をしてみましょう。

あなたがもし、

「両親がスリムだから、あなたもスリムで素敵なのね」

と言われたとします。

この言葉はなんとなく耳障りも良く、快く“遺伝”を受け止められるのではないでしょうか。

でも

「両親が太っているから、あなたもきっと太るわよ」

と言われたとしたら・・・

この言葉はあなたも、そしてあなたの両親もなかなか受け止められないのではないでしょうか。

体型程度のことであったとしても、耳障りの悪いことについては、『遺伝』については受け入れがたくなるという現実をまずは感じていただけたのではないかと思います。

でも体型ならまだマシです。例えば性格についてはどうでしょう?

あなたがもし、

「両親が明るいから、あなたも明るくて元気なのね」

と言われたとします。

こう言われて悪い気はしないでしょう。“遺伝”というものを快く受け入れるのではないでしょうか。

しかし

「両親が陰湿だから、子供も暗い性格に育つかもね」

と言われるとどうでしょう。

そんなこともないんじゃない?と思ってしまったりしませんか。余計なお世話だ!と怒る人もいるでしょう。

では、こんな言葉はどうでしょうか。

「子供の成績が悪いのは、親が馬鹿だからね」

「子供が歌が下手なのは、親が音痴だからよ」

これらはまだかわいい方です。

「親が犯罪者だから、あの子も犯罪者になるわ」

「親が不倫したから、あの子も将来不倫するんじゃない」

ここまでくると、絶対口にしてはいけないタブーに近づいてきましたね。

お気づきだと思いますが、こういった社会的な規範からはみ出したことに話が及んでいくと“遺伝”はなかなか受け入れられなくなります。

私たちは、「良い事」だけなら遺伝を快く受け入れながら、都合の悪い事は“遺伝”を受け入れず、タブー視してしまっているのです。

しかし、現実は「良い事」だけが遺伝するわけでは当然ありません。

悪いことも、良いことと同様に遺伝します。

さて、この先は見たくない現実ですが、『遺伝と犯罪』についてみてみましょう。

遺伝と犯罪という究極のタブーについて

この究極のタブーを考えるにあたって、一つの事例を挙げたいと思います。

まだ記憶に新しいかと思いますが、「長崎県佐世保市で起こった女子高校生による同級生殺害事件」です。

この事件について語るとき、ニュースでも大きく取り上げられたのが「父親」についてでした。

父親は、有名な弁護士であること。

そして妻(犯人の母親)を亡くした後、若い女性と交際し、再婚話を進めていくうちに、娘を邪魔者扱いし一人暮らしをさせていたという嫌な父親として紹介されていました。

つまりメディアやそれを見た人たちは、この女子高生がこのような残虐な犯行に及んだのは、「母を亡くしたこと」と「父が娘を大切にしなかったこと」が大きな原因であり、この異常な環境が彼女を犯罪者にさせたのだと・・・考えたはずです。

人々はそう考えることでこの悲惨な事件を、他人事として処理しました。

自分たちには関係のないこととして、納得してしまったのです。

実際この父親は自分を責め、のちに自殺してしまいましたね。

「うちはそんな異常な環境で子育てしていないから大丈夫!」

みんなそう思って、安心したかったのではないでしょうか。

しかし、彼女が母親を亡くしたのは中学3年生のときです。

彼女はそのずっと昔、小学生の頃から「ネコの解剖」をしたりしていたそうです。

もともと生き物の死や、体内に異常な興味を持っていたのでしょう。

母親の死や、父親の再婚という、彼女の育った環境が彼女を犯罪者にしたと安易に考えてよいのでしょうか。

「性格が冷たい」とか「無表情」といった程度のパーソナリティは、一般的に遺伝が30%で、環境が70%と言われています。

しかし、イギリスの研究で「サイコパス的な明らかな反社会的パーソナリティ」は、なんと81%が遺伝であるという結果がでています。

残りの19%も、環境の影響と断言できるものはなく、遺伝だと断言できなかったにすぎないということです。

つまり大部分が遺伝なのです。

佐世保事件の場合、誤解をおそれずに書きますが「彼女はもともと反社会的パーソナリティをもって生まれた」と考えるのが妥当でしょう。

父親に原因があるとすれば、我が子が「異常だ」と気づいておきながら放置したことです。

残念ですが、彼女ほどの常軌を逸した行動をしている子は、親の責任で精神病棟に閉じ込める必要があったのではないでしょうか。

父親は、じつは自身も就寝中に彼女に金属バットで殴られて大けがをおったことがありました。

彼女のこわさは、父親が身をもって知っていたはずなのです。

さらにこの事件の場合、若くして亡くなった彼女の母親にも注目すべきでしょう。

こちらも批判が出ることを承知で書きますが、彼女の母親は30歳で彼女を生んでいたとしても40歳前後で亡くなったということになります。

この年齢で亡くなると言うことは、遺伝的な疾患を抱えていた可能性が非常に高いです。

彼女の母親が精神疾患などを抱えていたかどうかはわかりません。

しかしながら、身体のいずれかの器官に遺伝的な障害を抱えていた可能性は非常に高く、その遺伝子が彼女に引き継がれていることは大いに考えられます。

彼女の場合、脳に器質的な障害を生じ、反社会的パーソンリティをもってうまれた可能性を考えれば、彼女は環境というより遺伝によって犯罪者になったと言えます。

私も親ですし、このような現実には目をそらしたくなりたくもなります。

しかし私たちは親として子供に対してすべきことがあると思います。

同じように子育てをしている方に、この遺伝にまつわる現実と向き合うために、どうかやってくださいと訴えたいことが一つだけあります。

それは、やっぱり、子供のことはよく観察しましょうということですね。

そしてネコの解剖、父親をバットで殴る・・・といった異常行動を見つけたときは、本人に注意して改善させようとすることはほぼ無駄だとあきらめる勇気をもたないといけないと考えています。

親として、わが子を社会から隔離しないといけない、という判断ができるようにならないといけないと。

つまり、我が子であれ、一人の人としてよく観察することが何より大切だということになります。

子供のパーソナリティについて、“環境”のせいにばかりすることもやめないといけません。

我が子であろうと、他人の子であろうと、冷静な目で見ることを意識するしかないのかもしれませんね。

しかし、こういった客観視は、親としてなかなか難しいことです。

常に意識することからはじめてみるしかないのかもしれませんね。

(追記)名古屋女子大生殺人事件について

追記します。

こちらもまだ記憶に新しい事件ではないでしょうか。『名古屋女子大生殺人事件』も例として取り上げておきたいと思います。

彼女もサイコパス的な要素が非常に高く、育った環境などでは説明がつかない反社会的パーソナリティを持っていたと言えます。

はじめは現役大学生が、斧で人を殺して逮捕されたということで、ショッキングな事件として報じられました。

しかし、ふたを開けてみれば、殺人どころか、高校時代に同級生にタリウムを飲ませたり、知人宅に放火したりと相当なことをやらかしていたことが明らかになりました。

彼女ももっと幼い頃には、動物に薬品を飲ませたりといった動物実験をしていたそうです。

そんな彼女には、もうすぐ(3月25日)判決が言い渡されます。

弁護士は責任能力なしの無罪を主張しているようですが、果たしてどうなるのでしょうか。

この一件、先に紹介した佐世保事件と違うのは、彼女の場合は全く育った環境などが取りざたされませんでした。

ただただ小さなころから、異常に薬や犯罪に興味があり、まわりからも「変わった子」と認識されていたと報道されていました。

彼女の父親は、娘が薬品を持っていることを不審に思い警察に連れて行ったこともあるというので、彼女の異常性は認識はしていたのでしょう。

ではどうすれば彼女を犯罪者にせずにすんだのか。

やはり、わが子であれ、「犯罪者」になりうる人物だと思えた時点で、社会から隔離することが必要だったのではないでしょうか。

そしてその「反社会的パーソナリティ」は親の子育ての仕方や環境でできあがったものではないということを周りも理解すべきでした。

そうでなければ、親は自分を責めて自殺したり、あるいは子供を自分のもとからさっさと追い出したり・・・

と現実と向き合えず、適切な対応がとれなくなってしまうのだと思います。

どうして生まれ持った身体障碍者は、適切な施設に預けたりするのに、精神異常者はそうできないのでしょうか。

罪を犯した後なら、精神異常者のための隔離刑務所に入ることになります。

被害者が出て初めて精神異常者を隔離することができるようになるなんて・・・

なんだか腑に落ちない現実です。

子を持つ親として、考えさせられることばかりです。

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