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【製薬会社のリストラ事情】国内最大手「武田薬品」が大規模改革

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武田薬品のR&D体制激変!合理化で事実上の大規模リストラ・転籍

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こんにちは、Michiです。今日は医学レポです。

医学は医学でも健康や薬の話題ではなく私の古巣である製薬会社についてです。

今月のダイヤモンドで取り上げられていたトピックとともに、製薬会社のリストラ事情についてお話ししたいと思います。

今回のトピックで取り上げた武田薬品といえば、日本で一番大きな製薬メーカーです。

私も国内大手メーカーの1つに勤めていましたし、武田さんと共同研究などもしていたので、非常に身近な存在でした。

就職活動でも、製薬業界を目指している学生なら、武田薬品や私の勤めていたメーカーは、ほとんどの人がエントリーシートを出すであろう有名企業です。

そのため、私が就職活動中に面接で一緒になったり、帰りのバスや電車で一緒になって仲良くなった人たちも、何人かは同じ会社の同期となり、また何人かは武田薬品に就職していきました。

 

と、少し話が逸れましたが・・そんな武田薬品の研究部門(R&D部門)が今大改造中らしいのです。

そして、結論から言うとその改革によって、多くの研究員が武田本体から切り離されました。

私と同じ年に就職活動をがんばった学生たちや、共同研究していた人たちも、おそらく武田薬品の本体から切り離され、グループ会社化された部署にいると思います。

私の勤めていた会社も、2年前に大規模な研究部門の改革を行いました。やはりその時にも多くの人が辞めています。(私も自主退職した一人ですが、中には辞めさせられた人もいます。)

 

大手1位、2位の会社にいても、リストラやグループ会社化は免れません。

小さなメーカーに至っては、いつどこに吸収されるかわからないという状況・・・製薬メーカーや銀行はそうやって合併を繰り返した業界ですからね。

常にそういったリスクとは隣り合わせです。

 

武田薬品の湘南研究所とは

さて、序章が長くなってしまいましたが、ここからは、今回改革の中心となった武田薬品の湘南研究所について説明したいと思います。

私も湘南研究所は共同研究で何度かうかがいましたが、最先端の設備の揃った本当にいい研究所でした。

実はこの研究所をつくったときにも、武田は大阪の十三にあった研究所を閉鎖して、関東に研究部門を統合したのです。

つまり、大阪にいた武田の研究員たちの一部は、大阪から関東に移動しました。私のお知り合いの多くはまさにその異動組です。そんな彼らが、今回の改革ではとうとうグループ会社に転籍・・・

せっかく大阪から関東に移動したのですよ。子供がいる方は、子供を転校させたり、単身赴任したりしてでも武田に残ったわけじゃないですか。それなのに・・・というなんとも言えない胸中をお察しします。

日本最大手のメーカーでも、波乱の研究人生がまっていたというわけですね。

 

製薬会社がこぞって研究部門を改革する理由とは

では、どうして武田が、そして私がいた会社も、こんなに研究部門の大規模な改革をするのでしょうか。

その一番の理由は、やはり人材の削減のためというしかないでしょう。

この記事にも書かれているように、表向きは「イノベーティブのための大改革」とか「研究の生産性をあげ革新的な医薬品を作り出すため」なんてことをいいますが・・・

現実は改革の度に「大規模なリストラ」がおこなわれているわけです。

例えば、私の会社の場合でいうと、大阪の研究所が閉鎖され関東に統合されるとき、200人中1/3の60人くらいは辞めました。

この事実上の人員削減ですが、会社にとっては何ともやりやすい方法なのですよね。

経営不振を理由にリストラするより、なんといっても世間体がいいですから。さらに、研究所移転にともない「家庭の事情で移動できないため、仕方なく退職する」という人が少なからずいます。

退職勧奨して、追い詰めて・・・というリストラ方法をとらなくても一定人数が辞めてくれるのです。

実際私の会社では、辞めた人の大半は、こちらに家族がいて移動できない人たちでした。子供が幼い人たちや、もともと生まれが関東の人たちは子供や家族を連れて移動しましたが、関西に家をたて、中学生や高校生のお子さんを育てている人はそう簡単に移動できませんか。

つまり家族持ちと女性の大半が辞めていくという結果になりました。

 

しかし、では移動した人たちは安泰かというと・・・これもまたなかなか過酷な現実が待っていると言えるでしょう。

というのも辞めた子育て世代とは、すなわち30代、40代の働き盛りですよね。一番よく働いていた人たち、プロジェクトなどの主要構成員たちが大量に辞めたのです。

そして残ったのは子供が巣立って身軽な50代と、まだ家庭をもっていない若い世代です。こんなんじゃ業務もはかどらないので、余裕がなくなりイノベーションなんて起こせないですよね。

武田さんの場合は、移動して数年後にグループ会社に転籍ですから、たまったものでゃないでしょう。

 

また、残った50代以降は人手不足で下っ端仕事をさせられるだけではなく、成果主義の加速で、先のない50代の給与は伸びないどころか、高止まりもせず、下がる一方とは、もっぱらのうわさです。

住み慣れた場所を離れて移動した上に、待遇も悪いなら辞めてもいいかも・・・という気分になってきますよね。

そんな頃合いを見計らって、会社は早期退職の募集をかけるのでは、なんて私は考えてしまいます。

まあ、どんなに環境が悪くなってきても、それでもなかなか辞められないのが、製薬業界というものなのです。

それだけ、製薬メーカーの給与水準が高いということです。50代でどんなに下がると言っても大手なら1000万を切ることはまずないと思います。

入社5年目の若造の私でも800万くらいもらっていました。大手の研究職の給与水準はそんなものです。

 

とまたまた話がそれましたが・・・

そうやって研究改革を繰り返して人員を削減し、浮いた財源で会社は何をすべきかと言うと、新入社員を雇い会社の新陳代謝を促したいということですね。

でも、新卒は時間がかかるから、手っ取り早くキャリアでいい人材を引っ張ろうか・・・なんて人事部もスカウトをかけるということです。

退職を促したり、新たな採用活動をしたりと、人事部は本当に忙しそうでした。

 

製薬会社のこれから

そうした研究改革と人員整理は、大手だけではなく今後はあらゆる先発メーカーで続くと思われます。

というのも武田をはじめ、製薬会社の多くが今主力の商品の特許切れが迫っていて、次の製品がなかなか出ない状況だからです。

組織のスリム化以外に特許切れのピンチを乗りきる方法はないでしょう。

そしてスリム化した代償として、自分たちで新薬を生み出せなくなってきています。そうして今の大手製薬メーカーはこぞってベンチャーの買収に躍起なっています。

自前主義はもうやめて、他からとってくればいいという考えが浸透しつつあるということです。もう自前主義は古いのです。最近は大手に続いて中小も同じ考えにシフトしてきました

武田はついこの間、アメリカの製薬ベンチャーを約6000億円で買収しましたよね。私がいた会社もどんどんと製薬ベンチャーを買っていましたっけ。

なんだか製薬会社も、ここまでくると商社とかわんないな、というのが私の感覚です。

 

これからまだまだ合併、統合、売却・・・なんでもありのあわただしい変化がまっていそうな製薬業界について、自分の体験と合わせて紹介してきました。

 

それでもやっぱりこの業界は給料がいいのは事実。

波乱があってもオッケイ!お金が欲しい!っていう方はもちろん、薬に夢や希望を抱いている学生さんからの人気は絶えないのでしょうね。

これからこの業界をめざす方々も、すでにこの業界に長く居座っている方々も、覚悟を決めてやっていきましょう!

私も縁あって新卒後に飛び込んだ業界ですから、これからも動向を追っていきたいと思います!

 

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