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【フォンエコノモ細胞が凄い!】脳内の大きくて変な形の細胞

投稿日:2017-08-03 更新日:

ヒトと類人猿と、他に3種の動物しか持たない!?

人の進化

こんにちは、Michiです。今日は医学レポです。

みなさん、今日は久しぶりに元理系研究者らしいお話をしたいと思います。今日は脳のお話です。

早速ですが、私たち人間は脳が最も発達している生き物だと言われています。その人間に次ぐのが、類人猿です。類人猿とは、ゴリラやオラウータン、チンパンジーといった動物園でおなじみの動物ですね。

では、その次に脳が発達している動物は何だと思いますか?

そりゃあ、サルでしょ?と思いますよね。サルは類人猿よりはヒトとの近縁度が離れますが、それでも見た目や知能など、類人猿に次いでヒトに近く、脳も発達していると思われます。

しかし、ある細胞に着目して考えると、類人猿の次に脳が発達しているのは、実はクジラ、イルカ、そしてゾウかもしれないのです。

今日はその“ある細胞”についてのお話です。

 

フォンエコノモ細胞とは

フォンエコノモ

その「ある細胞」というのが「フォンエコノモ細胞」です。

フォンエコノモ細胞とは、別名スピンドル紡錘細胞とも呼ばれます。オーストリアのフォンエコノモ博士によって、ちょうど今から100年前の1926年に発見された細胞です。

ヒトの脳細胞の中で、一際大きくて、さらにひょろっと長く、樹状突起を両端に2股ずつしかもたない、奇妙な細胞です。

 

このフォンエコノモ細胞は、ヒトで発見されたのち、類人猿でも発見され、我々のような高度な知能を有する生き物に特有の細胞だと考えられてきました。

しかし、つい近年(2006年をすぎてから)、ヒトと類人猿以外でもフォンエコノモ細胞を有していることが発見されました。その生き物というのが、クジラやイルカ、そしてゾウです。クジラやイルカの仲間であるシャチでも見つかったそうです。

サルは実験動物としても使用されており、多くの脳が観察されてきているはずですが、フォンエコノモ細胞は見つかっていないようです。

 

さて、ここからが重要なところです。フォンエコノモ細胞とはいったいどのような役割の細胞なのでしょうか。それは、サルと類人猿の違いを考えるとわかるかもしれません。はたまたヒトとクジラやイルカ、ゾウとの共通点を考えるのも、意義があるかもしれません。

 

【社会的感情】サルは泣かないが、ゴリラは泣く!?

フォンエコノモ

まずは、サルと類人猿の違いからですが、この両者の間には下記のような違いがあると言われています。

・社会的感情を抱くかどうか

・素早い判断や行動選択ができるかどうか

もちろん、すべてのサルを調べたわけではないですすが、悲しいという感情を抱いて涙を流すというような「高度な感情」を表現できるのは、ヒトと類人猿に特有のものだと考えられているようです。

また、この社会的感情などにフォンエコノモ細胞が関係していることを裏付ける研究として、自閉症児や、統合失調症の患者さん、認知症の患者さんでは、このフォンエコノモ細胞の数が少ないという報告が多数あるようです。

以上のことから、フォンエコノモ細胞は、高度な社会性や、判断力、行動選択などに大きく関わっているということが示唆されます。

 

【自己認識】サルはミラーテストに合格できないが、イルカやゾウは合格できる!?

フォンエコノモ③

では、クジラやイルカ、ゾウとヒトとの共通点とは何なのでしょうか。これらの動物には、実は意外な共通点があるのです。

みなさん、ミラーテストってご存知でしょうか。

鏡を見て、そこに写る者が「自分自身である」であると認識できるかどうかのテストです。私たちは当たり前のようにわかりますよね。

でも、猫や犬は、鏡に写った自分を他の猫や犬だと思って威嚇したりします。魚も水槽に写った自分に攻撃したりしますよね。

でも、イルカやクジラ、ゾウは鏡にうつる自分を、きちんと自分だと認識できるのです。

 

【音マネ】これらすべての動物は、親の声をきいて複雑な音声をマネすることができる!?

さらに、人間、類人猿、イルカ・クジラ・ゾウには、もう一つの大きな共通点があります。

それが音まねです。

私たちは、両親などの身近な人が話す言葉をきいて、言葉を覚えていきます。それと同じように、イルカも親の声をきいて、マネすることで鳴くようになります。

犬や猫は、親の鳴き声をまねするのではなく、本能で声を出します。

そこが大きな違いです。

 

【まとめ】フォンエコノモ細胞の役割

100年前に人で発見された、脳の異様な形の細胞「フォンエコノモ細胞」が、今また注目されています。

人のほかに、霊長類や、イルカ・クジラ・ゾウにフォンエコノモ細胞が存在することがわかっています。これらの動物に共通するのは、波名を流すなどの高度な感情をもつことと、自己認識できるという点です。

以上のことから、フォンエコノモ細胞は、社会性を築く上で重要な細胞だることが示唆されます。人間では自閉症や統合失調症の患者さんでフォンエコノモ細胞が少ないことなどがわかってきており、今後この細胞は精神疾患の研究などで注目されそうですね。

 

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