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【獺祭】日本で一番おいしい日本酒が生まれた理由【ビジネスモデル】

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【イノベーターシップとは】グローバルブランド「獺祭」の誕生秘話

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みなさん、日本酒好きですか?私は大好きです。

ビールは乾杯するための飲み物で、本当に食事のお供として楽しむお酒は、日本酒かワインと思っています。

そんな日本酒好きならおそらく誰もが口にしたことがあるであろう「獺祭」の誕生秘話について。今回はビジネスの視点からまとめたいと思います。

 

 

【旭酒造・3代目社長】イノベーターシップで生まれた「獺祭」

だっさい 日本酒 に対する画像結果

実は、獺祭はまだそれほど歴史のあるお酒ではないのですね。

山口県の旭酒造の3代目・桜井さんが、会社を継いだのが1984年。このとき、旭酒造は倒産寸前だったそうです。

しかし、この3代目桜井さんの「イノベーターシップ」によって、グローバルブランドとなる「獺祭」が生まれ、経営は見事に持ち直され、今や大きな酒造へと成長したというストーリーがあるのです。

 

さて、今日は先ほど書きましたが、ビジネスの視点で獺祭の誕生秘話について触れたいと思います。そこで注目なのが、「イノベーターシップ」という言葉ですね。

 

“イノベーターシップ”

イノベーターシップとは、「イノベーション」と「リーダーシップ」を合わせた造語です。

これまでは組織運営、会社経営には、「マネジメント」と「リーダーシップ」が必要だと言われてきました。マネジメントとは、決まった目標に対して着々と成果を出して目標達成することであり、リーダーシップとは、変化が起きたときに正しく(新たな)道を示し、とるべき行動を指示することです。

たしかに既存のサービス、事業を維持するには、マネジメント力とリーダーシップ力で対応できたということでしょう。

 

しかし、今はすでにサービスも、商品も飽和状態です。

つまり、いかにして新たなものを生み出し、それを持続可能な事業に育てるかということが最重要課題なのです。

それには従来のマネジメント力は全く力を発揮できません。必要なのは、リーダーシップ力に加えて、イノベーション力。この、これから必要とされる(あるいは今活躍している人がもっているとされる)2つのビジネススキルを合わせて「イノベーターシップ」という言葉が生み出されたのです。

 

【イノベーターシップ発揮の例①】旭酒造・3代目桜井さんは何が違ったか?

さて、イノベーターシップの意味が分かったところで、実際にそのスキルがどのようなものなのか、どう発揮して成功をつかんだのかということが、まだいまいちイメージできていないのではないでしょうか。

 

そこで今回のタイトルにもある通り、「獺祭」の誕生裏にあった桜井さんのイノベーターシップを例に説明したいと思います。

 

野心と改革、そして持続可能なシステムづくり

桜井さんは、倒産寸前の会社を引き継いだ後、「徹底的にうまい酒を造る」という野心を抱いていました。そのために行ったイノベーションが、従来の日本酒の造り方を一新するというものです。

 

というのも従来の日本酒づくりは、杜氏(とうじ)のみが知るという「暗黙のレシピ」のようなものだったのです。杜氏頼みであるということは、杜氏が少しでもミスをすれば同じ味は生み出せないものですし、杜氏がいなくなれば当然そのお酒はもう造ることができなかったのです。

また、日本酒をしこむ際の適した環境から、仕込み冬場にしか行えないという制約があったのです。

 

桜井さんのイノベーションは、

この「暗黙のレシピ」と「酒造りの環境」という2つのしがらみを打破したことでした。

ほかの産業では当たり前だった「技術の標準化」を日本酒造りの世界に投入したということです。完全に新しいことではなく、ほかの産業からのヒントを、新たな業界に持ち込んだということですね。

 

つまり、具体的に何をしたかというと、

・誰が作業しても品質が維持できる、仕込みや醸造の工程を作成

・通年で仕込みができるように、コンピューターで環境制御

をしたのです。

 

こうすることで、

・杜氏頼みではなくなる→多くの人が仕込みを行える

・冬場のみの仕込み→年中仕込みができる

という環境ができあがり、安定した製造ができる環境を整えました。これこそがまさに日本酒造りにおいてのイノベーションだったのですね。

 

さて、ではリーダーシップはどういったところで発揮されたのでしょうか。

それは、この環境整備のあとです。

桜井さんは、「徹底的にうまい日本酒を造りたい」という思いから、うまい酒の原料であるお米にこだわりました。

こだわりのお米を農家と直接契約し入手することにしたのです。これだけならリーダーシップの発揮とは言えませんよね。

しかし、ここからです。

桜井さんは、おいしいお米を安定して大量に入手できるように、契約農家へのITを用いた収穫管理支援を行うなどの改革をすすめたのです。

つまり、酒造会社として酒造りを率いるだけでなく、農家をも巻き込み、完全な改革の先導を切ったというところが最大のリーダーシップといえます。

それもこれも、「徹底的においしいお酒を造りたい」という野心からの行動でした。

 

この改革が功を奏し、獺祭という今や日本一、そして世界にまで名をはせた「徹底的にうまい日本酒」が生まれたのですね。

 

ポイントは、桜井さんには「持続可能な新たな事業を生み出す」という視点があったことではないでしょうか。おいしい日本酒を造るという視点だけでは、例えば仕込みの工程の標準化や、コンピューター制御した環境づくりまではたどりついたかもしれません。

しかし、そのもととなるお米を造る農家の改革まではいかなかったでしょう。

日本酒造りにはお米がかかせません。そのお米をつくる農家の成長も促す改革をし、自社だけでなく、ともに利益をあげていくというビジネスシステムの構築こそが、これから求められるビジネスモデルの一つなのですね。

 

【イノベーターシップ発揮の例②】イーロン・マスク氏のすごさ

イーロンマスク テスラ に対する画像結果

さて、獺祭を生み出した桜井さんを例にイノベーターシップについて説明しましたが、もう一人。世界中が注目するイノベーターシップを発揮している人をご紹介したいと思います。

この写真から、わかりますよね。

イーロン・マスク氏です。

彼もまた、大きな野心をもって事業に取り組んでいます。その野心というのが・・・

 

「火星移住」です。いまのままでは、地球滅亡とともに人類が滅亡します。そのリスクを回避するために、火星に移住できる環境をつくりたい。彼はそう考えているそうです。

そのためにロケット開発を進めるための、宇宙開発ベンチャー「スペースX」を立ち上げました。

先ほどの獺祭の桜井さんもそうでしたが、イノベーターシップにまず欠かせないものが「未来構想力」だといわれています。未来構想力とは具体的に下記の3点です。

 

未来構想力

①未来を見据えた、自分の目的や信念

→「徹底的においしいお酒を造る」「人類滅亡を阻止するために火星に移住できるようにする」

②共通善に即した、四方良しのビジネスモデル構想

→自社の利益追求だけではなく、自分よし、顧客よし、世間よし、未来よしを目指す

③自分(および人間)本来の生き方(オーセンティック)に反していないか

 

この未来構想力をもった人物が、そこに「実践力」も兼ね備えたときにイノベーターシップが発揮されるということですね。

 

実践力とは、「判断力」「行動力」「突破力」そして「コミュニケーション力」の複合体のようなものです。これらは、未来構想力のように自分の中で生まれ、閃くものとは異なります。

日々の行動や、経験から生み出される「実践知」とも言えます。実践知を積んでいくことはもちろん重要ですが、そんなことをしていては、遅いというのもまた、現在の超スピードで移り変わっていくビジネス界で言われていることです。

 

結局どうすればよいのか。

自分の中に「未来構想」を抱き、それを実践するための「実践知」を有する人物を集める力、それが何よりも重要といえるのかもしれません。

各方面から、専門性を集めるからこそ、「知の交差点」が生まれ、四方よしの持続可能なビジネスモデルが生まれると考えるのが、一番の近道となりそうですね。

 

事業にいきづまっている方、自分の人生、将来設計に行き詰っている方々の、何か参考になれば幸いです。

 

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