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子育て

【続ける脳】脳科学者・茂木氏の著書【あらすじと感想】

投稿日:2018-03-19 更新日:

「グリット」を日本人向けにまとめた著書「続ける脳」

こんにちは、Michiyoです。

今日は書籍レポです。

数年前に、偶然書店で目にして購入した「GRIT-やり抜く力-」という本。分厚くて非常に読み応えのある本で、大変勉強になりました。

その一方で、洋書の翻訳本であるがゆえに、出てくる例や検証内容が、やや日本人にはなじみのないものが多く、スッと読んで理解するには難しい本でもありました。

そんな中、つい先日、有名な脳科学者・茂木さんの著書「続ける脳」が目にとまりました。

この本は、洋書の「GRIT」を、日本人にもわかりやすく解説してくれている著書で、GRITについてより深く理解することができますのであらすじや感想をまとめたいと思います。

※本家「GRIT-やり抜く力-」のあらすじや感想をまとめたレポートはこちら

【子育てとGRIT】子供の継続力を伸ばす方法

この本では、GRITと子育てについてしっかりと掘り下げて書かれています。

GRIT(やり抜く力)が、一流になるために必要なものなら、親としては我が子にGRITを身に着けてもらいたいと思いますよね。

しかしながら、GRITとは何とも抽象的な言葉で、具体的にどのような子育てをすれば良いのか浮かんできません。

この本では、親目線で、どういった子育てをすれば我が子のGRITを伸ばせるか、という点が書かれているため、まとめたいと思います。

【子育て編】グリットの伸ばし方

まず、親が子育てについて考えるときに必ず出てくる悩みが、

「厳しく育てた方が良いのか?甘やかす方が良いのか?」

ではないでしょうか。

GRITを伸ばす、という点ではどちらも必要です。

GRITを伸ばすには、子供のことをよく観察して、いつも認めてあげる姿勢をもっていることが重要です。

いつも「よくがんばったね」と声掛けする親というのは、「甘い親」という印象があるかもしれません。

その一方で、子供のことをよく観察していると、気になる点が目につき注意する機会も増えるかもしれません。

そういった意味では、子供にとって「厳しい親」となってしまうかもしれません。

たとえ子供が親に対してどちらの印象をもったとしても、それは全然問題ないということです。

子供はたとえ注意を受けることが多くても、

逆に褒められて調子に乗ることが多くても、

親が「自分を見てくれている」「自分を認めてくれている」ということに対して、最高の喜びを感じるものだからということです。

まだまだ世界が狭い子供にとって、親の目、親の笑顔は最大のエネルギー源です。

親にしっかりと観察されているという環境にいる子どもは、自然と「探求心」や「冒険心」といったエネルギーを必要とするスキルが磨かれていくのです。

この「探求心」「冒険心」こそが、まさにGRITにつながっていきます。

本質を見抜く力を鍛えよう

探求心が磨かれると、子供は物事に深く取り組むとうになります。

さらに、冒険心が磨かれるとより大きな課題にチャレンジしはじめます。

そんな子供を、さらに親がグンっと後押ししてあげる方法は何でしょうか?

それは「本物を見せてあげること」だということです。

これは、親にしかできないことです。

例えば、歌に興味をもち始めた子供は、たくさんの音楽を耳にするようになるでしょう。もっと多くの音楽を聞かせてあげたいと、世界中の曲がダウンロードできる音楽プレーヤーを与えるのも1つです。

しかし、本物を見せてあげるには、生のライブ、演奏をききにつれて行ってあげることです。

電車がすきな子には、電車の図鑑を与えるのも1つですが、実際に電車を見たり、乗りに連れて行ってあげたほうが効果的です。

本物をみせてあげることで、子供は本質を見抜く力をつけていきます。

本質を見抜く力をつけるために必要なことは、

①サンプルをたくさん見ること

②体を動かして、実際に体験すること

です。

①は比較的簡単にできますが、大切なのは②です。

親は②を意識して子供にあたえてあげ、探求心や冒険心を大きく伸ばしてあげましょう。

その行動こそが、GRITを伸ばすための重要な手助けとなります。

【教育】これからの入試は「(自発的に)何をやってきたか?」で決まる

GRITを伸ばすと、子供は何かをやり遂げる喜びを感じるようになっていきます。

その結果、どんな子供になるかというと、「自発的な子供」になっていくのです。

これからの時代を生きていくには「自発的かどうか」は非常に重要です。

例えば、これまでの入試は、全員が同じ問題を解き、成績上位者が選ばれてきました。全員を横に並べて競わせるという方法でした。

しかし、これからの入試では、面接や小論文などが重要視されていくでしょう。

もちろん会社の就職試験では、今も面接が最も重要である場合がほとんどです。

では、面接で必ず聞かれることは何だと思いますか?

それは

「今まであなたは何をやってきましたか?」

です。

これに対して、

「絵を習ったことがあります」

「サッカーをやっていました」

ではダメなのです。

自分は何に興味をもち、それをどこまで突き詰めてきたかを伝えることができなければ、これからの入試では勝てないのです。

まさにGRITがあるかどうかを確認されていると言えますよね。

親は子供の探求心や冒険心を磨き、GRITを伸ばし、何かを極められるような環境を作ってあげることが、入試においても重要だということです。

【大人編】グリットの伸ばし方

ここまで、子供のGRITの伸ばし方についてまとめてきました。

では、大人になってからではもう遅いのでしょうか?

ここからは大人のGRITの伸ばし方について考えていきたいと思います。

大人になると、ある程度、自分の興味や趣向はわかってきていますよね。そのため、大人にとっては探求心や冒険心からGRITを伸ばすというよりは、「モチベーションの維持」と「立ち直り力」をもってGRITを伸ばすことが重要になります。

【大人のGRIT】フローに入ってモチベーションを高める!

大人になると、好きだからという理由だけで熱中することは難しくなります。

好きなことを仕事にできている人は、好きなことに熱中できるかもしれませんが、それはそれで非常に大変なこともわかってきます。

そこで大人がGRITを伸ばすのに重要になってくるのは、「好きではないこと」でもモチベーションを高く維持して続ける力です。

よく「こんな仕事がしたいんじゃない」といって会社を辞めていく人がいます。

また「自分にはこの仕事は単調でつまらなさすぎる。モチベーションが維持できない」といってどんどんパフォーマンスを下げていく人もいます。

前者は、他の仕事を探すのも1つの策です。

あるいは、自分のしたい仕事をするために、今の仕事を最速で片づけるという課題を自分に課して、モチベーションを高めることもできます。

後者も、単調でつまらない仕事に、敢えて自分で負荷をかけて高度な仕事にかえることで、モチベーションを高めることができます。

これらのモチベーションをあげるためには、「フロー」という考えが重要です。

人間が最も高いパフォーマンスを発揮できるのは「フローに入った時」だと言われています。

このフローに入るには、自分のスキルと課題の負荷(チャレンジレベル)が釣り合っていないといけません。

したがって、負荷の軽い仕事(単調でつまらないと感じる仕事)には自ら負荷をかけてあげる必要があります。

負荷をかける最も簡単な方法が、短い時間で終わらせるという制限時間を設定することです。

大学のセンター試験は、問題のレベルは低いですが、短い時間の中でミスなく終わらせないといけないところに難しさがあります。

どんなに優秀な高校生も、センター試験で高得点をマークするにはフローに入る必要があります。

そしてフローに入ることで、人は充実感を覚えることができ、モチベーションも維持することができるということです。

すなわちフローに入ることを意識することで、大人でも「GRIT-やり抜く力-」を伸ばしていけるということです。

【七転八倒】感情と論理を切り離して立ち直り力を鍛える!

そして、もう一つ重要なポイントが「立ち直る力」です。

大人になると、特に年齢を重ねるようになると、失敗を恐れるようになります。

なぜ失敗をおそれるかというと、立ち直れないからではないでしょうか?

大人になってから大きな失敗すると、「ダメな人間」「恥ずかしい人間」というレッテルをはられがちです。

大人はその現実からなかなか立ち直れません。

その結果、失敗をすることすら恐れてしまうのです。

しかし、実は失敗は非常に良い事です。

失敗しても続ける人は、たいていその後成功できるからです。

いってしまえば、失敗することは、その先に成功が約束されたようなものなのです。

そうは言っても・・・というのが大人ですよね。

「失敗しても続けることができる人は、精神力が強い人だけでしょ。」

「自分はそんな鋼のメンタルはもっていない」

と言い訳をしたくなりますよね。

しかし、ここで断言されています。

失敗しても続ける人というのは、決して精神力が強いわけではありません。

ただ、感情と論理を切り離して考えることができるだけなのです。

失敗したときに、人は「恥ずかしい」「情けない」「悲しい」といったマイナスの感情を抱きます。

しかし、この感情はあくまで今回の失敗に対してのみ抱くべきなのです。

あなた自身が恥ずかしい人間でもなければ、情けない人間でもありません。

ついつい感情的になって、論理的な思考ができなくなりがちですが、感情と論理を切り離すことができるようになれば、失敗からは新しい(別の)方法を学ぶことしかできなくなるのです。

そして、次はぐんと成功する確率があがると考えられるようになるのです。

これこそが、論理的な思考です。

精神を鍛えなければいけないのではなく、感情と論理を切り離す訓練をしないといけないのです。

普段から、自分の中に芽生える小さな感情を受け止め、その出来事以外のこととは切り離して考える癖をつけましょう。

そのように自分の感情をコントロールできれば、大きな失敗しても立ち直ることができます。

それが大人がGRITを伸ばすための、最大の秘訣です。

【まとめ】続ける脳の作り方

以上、「続ける脳」より子供と大人のGRITの伸ばし方についてでした。

やはり日本人向けにかかれた本なので、深く理解しながら読み進めることができました。

もちろん本家「GRIT」も非常に良い本なので、できればどちらも読んでみてくださいね。

子供は「探求心」と「冒険心」、大人は「モチベーション」と「立ち直る力」が重要であるとわかりました。

参考にしていただけると幸いです。

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