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【不妊】今なお続く女性への原因押し付け!実は多い男性不妊の実態

投稿日:2018-07-19 更新日:

【子供が欲しい夫婦必見】不妊の原因、予防、治療費など最新情報

不妊

こんにちは、Michiです。今日は医学レポです。

もうすぐお盆休みですよね。ご結婚されている方は、旦那さんの実家に帰省されるかたも多いのではないでしょうか。

もし、なかなか子宝に恵まれないというご夫婦の場合は、上記の絵のような状況になりかねないですよね。日本では、子供を授からない理由はすべて女性側にあるという考えが、今も変わっていません。

しかし、現実には男性不妊の増加が深刻な状況なのです。WHOの調査では不妊の原因の半数は男性によるものだということです。

今日は、このような不妊理由をはじめ、不妊にまつわる最新の情報についてレポートしたいと思います。

 

【年齢と不妊】

まず、不妊と年齢の関係についてみていきましょう。

まず「不妊」と「年齢」には関連があります。それは、女性は年齢が増すにつれて妊娠しずらい体になり、男性も年齢を重ねるほど精子の活動量が低下するからです。

そのため、双方が40歳以上の夫婦の場合は「妊娠する可能性」が大きくさがってしまいます。

もう少し、男女それぞれで詳しくみていきましょう。

女性不妊

不妊②

まず、女性不妊とは主に卵子の劣化や、ホルモン量の低下などが原因で、物理的に妊娠できない体ではないが妊娠しずらくなることをいいます。

では、どのあたりの年齢になると、卵子の劣化やホルモンの低下が妊娠率に影響を与え始めるかというと、35歳以降です。

上記グラフは、20~24歳の妊娠のしやすさを100%とした場合の各年齢の妊娠のしやすさをあらわしています。25~29歳も90%以上、30~34歳も80%以上で、20代前半と大差はないことがわかります。

一方、35~39歳では急に70%を切り、40歳以上では40%以下に低下してしまいます。45歳以上では、妊娠しやすさは10%以下となり、非常に厳しい状況です。

この結果から、自然妊娠で数年間がんばっても大丈夫そうなのは、34歳までと言えるのではないでしょうか。

35歳以上で自然妊娠にこだわって数年間を費やしてしまうと、妊娠しやすさが一気に低下する40歳にどんどん近づいてしまいます。

男性不妊

不妊③

一方、男性不妊はというと年齢があがっても、精液1mlあたりの精子数はほとんど変化がないことがわかっています。

しかし、精子の運動量は、40歳以下の男性に比べて、40~49歳弾性では3~4割減少しています。さらに50歳以上では1/2以下に運動量が低下してしまうのです。

もっと衝撃的なデータでは、上記はあくまで現在の40歳以下と、40~49歳、50歳以上の男性を比較した結果です。一方、昔の男性と現在の男性を比較すると、なんと精子数が約半分に減少しているということがわかったそうです。

昔とはいつかというと、40年ほど前とのことで、今回の調査は欧米男性を対象にした調査結果だそうです。

上のグラフは、とくに不妊症との意識はなかった男性722人の精液1mL中に含まれる精子数ということだが、なんと1割の男性が自然妊娠が難しいとされるレベルの精子数しかなかったということです。

黄色信号の人も合わせると、なんと1/4の男性が該当しています。

さらに、2%の男性は無精子症であることが発覚しました。

つまり、男性の4人に1人は自然妊娠しずらい精子数であり、さらに40歳以上になると運動量も低下して一層妊娠しずらい状況になってしまうということです。

 

不妊の原因が女性だけではなく、男性にもあるということが十分にわかるデータだったと思います。

下記は、精子の劣化と減少を予防するための5カ条ということです。

不妊⑥

見えづらいので、下記に書き写しておきます。

その1. 禁煙する

その2. ブリーフよりトランクス

その3. 長風呂やサウナを控える

その4. メタボは大敵

その5. 週2回は射精を

喫煙は、精子の奇形や勃起不全の原因になることからやめましょうということです。その2~3は、全て精巣の温度上昇の原因になるからです。

男性の精巣は、体内から外に飛び出してぶらさがった状態で存在していますが、これは精巣の温度をあげないためなのですね。精巣はとにかく熱に弱いため、下着や生活習慣を見直し、つねに股間のクールビズを意識しましょうとのことです。

そして、精子の運動量低下の原因の1つとして、ためすぎてしまうこともあげられます。精子は常につくられているため、一定間隔で射精しないとたまりはじめ、経過とともに精液中に質の落ちた精子が含まれる割合が多くなると考えられています。

 

【不妊治療】数千円~100万円までさまざまな治療コース

不妊④

さて、原因はどちらであれ、不妊の状態が数年続くと考え始めるのが不妊治療です。

不妊治療には大きく分けて3つの段階があります。

まず最初は、妊娠しづらいのであれば、確率をなるべくあげましょうということで「タイミング指導」を行う場合がほとんどです。

生死の寿命は平均3日ほどですが、もっとも活動的なのは射精から24時間くらいです。また卵子は排卵後24時間しか受精できません。

そのため、排卵の直前に性交することで妊娠する確率を最大限に高めることができます。

このタイミング指導は、女性が前回の生理から10日たったあたりから病院に通い、超音波検査で卵巣内の卵子の状態を確認し、排卵時期を予測するという方法をとります。

他にも、ホルモンの検査をして、LHサージという排卵直前に一過性に高まるホルモンを検知するという方法もあります。

LHサージとは、黄体刺激ホルモンという脳下垂体から放出されるホルモンで、このホルモンが一気にどばっと放出されたことが刺激となって、おおよそ24時間後に排卵が起こります。

したがって、超音波検査で排卵時期を予測しつつ、LHサージを確認した日に性交をすると妊娠する可能性が非常に高くなるということです。

タイミング指導でも、妊娠が難しかった場合は「人工授精」に進みます。

排卵もしていてホルモンもしっかりと分泌できているとなると、精子に何らかの問題がある可能性もでてきます。

そこで次に行うのが人工授精です。人工授精はタイミング指導と同様に、排卵時期を予測します。そして排卵のタイミングで、性交をする代わりに、男性の精液を濃縮させたものを機械的に子宮の奥に送り込みます。

性交では、精液は子宮頚部に放出され、そこから自力で泳いで卵子までたどりつかないといけませんが、子宮の奥に注入することで卵子にたどりつける精子の数がぐんと多くなります。

また濃縮していることから、さらに数は多くなるでしょう。

タイミング指導は保険適応で、数千円程度の治療費なのに対し、人工授精は保険適応外で2~5万円ていどの治療費がかかります。

すぐに授かればよいですが、そうではない場合は半年~1年くらい続けて様子をみるのが一般的で、費用も数十万円にのぼります。

残念ながら人工授精でも子供を授かることができなかった場合は、「体外受精」に最後の望みをかける方もいます。

体外受精とは、卵巣から卵子を取り出し、その卵子に採取した精液を振りかけて、体外で受精をおこない受精卵になったあと、受精卵を女性の子宮内に戻すという方法です。

さらに高度な体外受精では、顕微鏡下で選んだ精子を卵子に注入して人工的に受精させるという顕微鏡受精を行うことも可能です。

いずれにしても、受精卵を子宮内に戻したところからが勝負で、着床し、受精卵が育つことで初めて妊娠が成立します。

この着床率を高めることが重要で、いかに子宮内を着床しやすい状態にしておくかが近年重要視されています。

そのため受精卵の精度よりも、子宮内の環境を優先し、いったん受精卵を凍結保存して、子宮が最高の状態になったんおを見計らって解凍した受精卵を戻すという方法の方が妊娠率があがるとの データもでているようです。

もちろん保険は適応外で、一般的な体外受精で30万円程度、顕微鏡受精、凍結保存法と高度な技術を要するほど治療費があがり、1回で100万円程度することもあります。

男性不妊の検査と治療法

不妊⑤

さて、不妊治療3コースについて説明してきましたが、人工授精と体外受精のコースでは、性交は行われないため、男性は精液を採取して提供する必要があります。

また、男性不妊かどうかの検査をする際も、精液を採取して提供する必要があります。

どのように提供するかというと、たいていの場合病院内の個室で自らの手で射精を促し(マスターベーション)、採取して提供します。

中には、奥さまが同行し旦那さんの射精を促すということも可能です。

いずれにしても、自宅やリラックスできる場所ではなく、医療機関の一室で採取する必要があり、非常に強い抵抗感を示す男性も多いということです。

その結果、検査を拒み続けて、結局不妊の原因を奥様に押し付けてしまい、夫婦仲がわるくなったり・・・

人工授精にうつれないために、ひたすらタイミング指導のみを続けることで、年齢を重ねてしまい、子供をあきらめるしかない場合も多いのです。

仮に、男性不妊が原因の場合、どんなにタイミング法をとっても妊娠は難しいのが現状です。しかし、体外受精なら、精液中にたった1匹でも健康な精子がいれば受精卵を子宮に戻すことができます。

奥様の年齢が30代であれば、着床してうまく育つ確率も高く、一度の体外受精で子供に恵まれることも多いのです。

また、近年無精子症の場合でも、精巣内部から精子を回収する「TESE法」が開発されて、体外受精ができる可能性が高まりました。

もちろん精巣への負担や、男児を授かった場合に無精子症の遺伝形質が引き継がれるリスクがあるなど、万々歳ではないですが・・・無精子症でも子供を授かることができるようになったのは大きな進歩ですね。

 

【特定不妊治療助成金制度】助成件数が8年で8倍に!

このように、不妊治療は大きく発展し、無精子症でも、40代以上でも子供を授かることができる可能性は高くなりました。

その一方で、大きな問題となっているのが治療関連費です。

一回の人工授精で数万円、体外受精で数十万円です。これが複数回続き、さらに入院や通院にかかる費用、定期検査などで治療関連費は最低でも100万円は必要とのデータがでています。

また、深刻なのは治療にかかる時間です。とくに奥様は仕事を辞めたり、時短勤務やパート勤務に変えるなどして治療のための時間を捻出しないといけません。

一度や二度くらいなら、有給を使ってなんとか乗り切ることができるかもしれませんが、何度もとなると会社にいられなくなるでしょう。

その結果、世帯収入が大きく減ってしまう上に、高額な治療費がのしかかり家計が破綻することもあるといいます。

中には不妊治療ローンなるものもありますが、ここまで手を出すと、幸い不妊治療の末に子供を授かることができたとしても、子育てを楽しめるような状況ではなくなるかもしれません。

 

それでも、妊活はブームになりました。

芸能人などのお金持ちだけに限った話ではなく、一般家庭でも妊活をする人が増え一大ブームとなっているのです。

その背景にあるのが「特定不妊治療費助成制度」です。

不妊治療に対して、数十万円の助成を受けることができるようになり、不妊治療へのハードルが一気に下がりました。

またこの制度ができるやいなや、不妊治療専門クリニックが多く開業し、まるで“助成金ビジネス”“不妊治療バブル”などと言われましたね。

実際に助成金の申請数は8年間で、8倍にのびているということです。

もちろん、結婚する夫婦の高年齢化といったことも、不妊治療増加の背景にあるのは間違いないでしょう。

 

【40歳を迎えたら考えよう】親になる道は1つじゃない

不妊⑦

さて、先ほども書きましたが、どんなに不妊治療の技術がすすんだとしても、受精卵(および胚)の着床以降の過程は、完全に母体次第です。

ホルモンバランスが安定しないなどの母体環境下では、流産してしまうこともあります。

また、卵子の劣化や精子の劣化は、授かる子供に遺伝的な疾患が出る可能性を高めることは周知の事実です。(詳しくは、こちらの記事参照

このようなリスクから、40歳をすぎたら考えても良いのではないか、と推奨されているのが「卵子提供」「精子提供」「代理出産」「特別養子縁組」です。

抵抗がある方もいるかもしれませんが、親になる方法は1つではないということを知ることは大切です。

順にみていきましょう。

「卵子提供」や「精子提供」では、いずれかの親と遺伝的なつながりがある子供を授かる場合が一般的です。

日本では精子提供は一部医療機関で認められ、実施されています。(約60万円程度)

卵子提供は、エージェントを介して海外で受けることが可能となります。(300万円前後)

「代理出産」は、日本では不可能で海外で受けることができます。

費用も1000万円以上かかりますが、夫婦それぞれの卵子と精子による受精卵を、代理母の体内で育ててもらうことによって、遺伝的には完全に夫婦の子供を育てることができます。

しかし、日本の法律では子供を産んだ人が母親となるため、代理母から子供を提供してもらい養子縁組を組む必要があります。

最後に「特別養子縁組」を組んで、子供を授かる方法です。

勘違いされている場合も多いですが、通常の養子縁組とは異なり、特別養子縁組は実親との関係を完全に絶ち、戸籍にも養子縁組したことも記載されず、戸籍上は完全に夫婦の子として育てることができます。

遺伝的なつながりは全くないですが、生後間もない頃に特別養子縁組を組み、育てていくことで、遺伝的つながりなど全く気にならず完全な夫婦の子として育てている人が多いです。

しかしながら、特別養子縁組は非常に条件が厳しく、夫婦の経済環境、子育て環境(幼少期は片親が常に家にいる環境)、夫婦の年齢制限などが設けられており、誰でも受けることができるわけではありません。

実際、私は普通養子縁組の相談にいった際、シングルマザーはダメということで門前払いされました。

(そのため、現在は海外に里子10人以上、国内にも経済的支援や学習、精神面の支援のみをしている準里子を数人もうけています。)

 

【まとめ】不妊理由と不妊治療の最新情報

以上、不妊原因から不妊治療、さらにはそれでも子供を授かることができなかった場合の対応まで、最新の情報を元にまとめてきました。

最後に重要なことですが、途中でもお話した通り「特定不妊治療費助成制度」ができたことで、不妊治療(妊活)ブームとなりました。

その結果、多くの不妊治療クリニックができたのは事実です。通常の産科を備えた産婦人科とちがい、不妊治療は診療時間や曜日などが設定しやすく、参入のしやすさもあったと考えられます。

その一方、人工授精や体外受精は高い技術が求められるものです。治療を受ける病院はしっかりと調べて、納得できる病院に決めましょう。

ポイントは、下記の3点です。

・これまでの治療件数(実績)

・奥様の通いやすさ(奥様の実家から近い、自宅に近い、土地勘のある場所など)

・インターネットの口コミだけを信用して決めない

また、治療費についても夫婦でしっかりと話し合っておきましょう。

「全部で何回までチャレンジする」ではなく「総額いくらまで続ける」というラインを二人で決めたほうが良いでしょうとのことでした。

長くなりましたが、少しでも参考にしていただけると幸いです。

 

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