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【アステラス製薬】合併勝ち組の大手2位がリストラを続ける理由

投稿日:2018-07-18 更新日:

【アステラス製薬】2018年に2度目のリストラ発表!その切実な事情とは?

製薬リストラ2018②

こんにちは、Michiです。今日は製薬レポです。

つい先日、ネットニュースにも流れた「アステラス製薬」のリストラ情報。なんと、再び600名という大規模な早期退職者募集が行われることになりました。

アステラス製薬は、医療用医薬品専門の国内第2位の製薬大手です。

社名からはわかりづらいですが、山之内製薬と藤沢薬品が合併してできた会社で、以前も記事にしましたが合併で唯一「大成功」した会社ではないかと言われています。

そんなアステラス製薬が、2014年に続いて今年もまた600人の早期退職者募集とは・・・いったいどのような事情があるのでしょうか。

今日はアステラス製薬のリストラ事情について、レポートしたいと思います。

 

【1度目:2014年】早期退職者430名のリストラ内容

アステラス②

まずは、2014年に430人が早期退職した1度目のリストラ事情についてです。

この2014年のリストラは、業界内外で大きく取り上げられました。その理由は、2014年はアステラス製薬は過去最高益を記録し、武田を抜くのではないか・・・と言われるほど勢いがあったからです。

※参考:ダイヤモンドオンライン「アステラス製薬 「武田超え」の好業績でも研究部門削減を急ぐ危機感」

実際に、ダイヤモンドオンラインで、上記のようにトピックが組まれました。

この時の早期退職(リストラ)は、主に研究部門の人員削減によるものでした。写真は大阪の研究拠点である加島事業所ですが、2016年3月末に閉鎖されています。

アステラス製薬は、先ほども説明したように山之内製薬と藤沢薬品の合併会社で、大阪研究所は藤沢薬品があった場所になります。

今回の閉鎖によって、アステラス製薬は藤沢が拠点としていた大阪の研究所を閉鎖し、関東に集約するという決断をしました。

これによって、元藤沢組で関西に根付いて生活していた人たちが、早期退職に応募したのは間違いないでしょう。

さらに、つくば研究所でも発酵創薬部門が閉鎖されました。この発酵部門も藤沢が誇ってきた名門の研究部門であり、閉鎖は藤沢組に大きな落胆と衝撃を与えたことと思います。

さらに、海外の研究所も閉鎖しました。

このように、2014年度のリストラは研究部門の閉鎖や統合に伴う人員削減によるところが大きかったのです。

一見、過去最高益という堅調な経営状況の中での、前向きな変革ととらえられた「2014年リストラ」ですが、実はこのリストラは2018年の主力品の特許切れを恐れてのこと。

早め早めの対応で、研究部門の効率化を図った英断だったはずが・・・・2018年に更なるリストラを敢行しないといけなくなった事情はいったい何なのでしょうか。

 

【2度目:2018年】約600人の早期退職募集の内容

アステラス③

そして、今回発表された再リストラ案。

なんと前回よりも大規模な600人の早期退職者募集ということで、相当追い込まれているのではないかと考えるのが普通でしょう。

2018年のパテントクリフを意識して、2014年に大改革と430人のリストラを敢行したのに、それだけでは採算が合わなくなってしまったのでしょうか?

答えは「YES」でしょう。

その理由が、薬価改定の毎年実施による減収危機にあることは、言うまでもありません。

パテントクリフは、10年たてば必ず訪れる予測できる危機ですが、これは想定外だったのではないでしょうか。

バイオ医薬品が台頭し、超高額な抗がん剤が保険適応の医療市場に投入されたことで、国としても想定外の財政危機に陥り、急遽出てきた「薬価改定の新案」。

アステラス製薬は、合併後に藤沢薬品のOTC医薬事業を譲渡し、これまで医療用医薬品専門路線に舵を切ってやってきました。

現在のアステラス製薬の売り上げは、海外が半分以上を占めており、他社と比べるとまだ安泰な方だと思われていました。

それでも半数は近くは日本市場での売り上げですので、この薬価改定による大きな減収が見込まれる状況なのでしょう。

危機感を持ち、急いで策を講じた結果が、2度目のリストラだったということかもしれません。

もちろん、今後も医薬品業界は効率化とアウトソース化が進み、定期的な人員削減を実施することは想定されていましたが、4年足らずで合計1,000人はなかなかの規模です。

 

今回のリストラでは、国内社員の1割にあたる600人の早期退職が予定されているようです。内訳は下記の通り。

・閉鎖される部門の社員:約350人

・MR、研究、開発部門などから約250人

閉鎖される部門とは、研修担当部門や営業サポート部門、分析研究部門で、2019年3月末で閉鎖あるいは譲渡されることが決まっています。

これらの業務は、他の医薬品会社でも外注するのが基本となっており、今後はアステラスさんも外注化していく方針ということでしょう。

 

また、残る部門についても、再び大規模な事業改変を予定しており、それに伴って250名もの早期退職者を出すということです。

 

武田薬品のリストラ事情(こちらの記事参照)についての記事にも書きましたが、武田が大阪十三の研究所を閉鎖し、湘南研究所に集約した際も地元大阪を離れて湘南に移動した研究員が多くいました。

そんな大移動をしたにも関わらず、数年後に湘南研究所の大規模改革で移動した部門が、ほとんど丸ごと切られました。移動した人達は、堪った物じゃないなあと他人事ながら感じていたのですが・・・

アステラス製薬も、同じような憂き目にあった研究員の方が出てくるでしょうね。

 

【アステラス製薬の今後の展望】

アステラス

さて、この4年間で1000人ものリストラを敢行しようとしているアステラス製薬の今後はどうなるのでしょうか。

リストラ以外の最近のアステラスさんの動向を確認すると、アステラス製薬は2015年以降再生医療(細胞治療)製品に注力し、海外のベンチャーなどの買収をすすめてきました。

それらの製品が市場に出て、大きなキャッシュ回収ができるかどうかが鍵になるかもしれません。

武田と同じでここ5年くらいの研究改革や方針転換による成果がだせるかどうか、さらにどれだけ早く出せるかどうかが非常に重要ということでしょう。

 

他には、ADC(抗体-薬物複合体)やがん免疫薬などの、今各社こぞって開発を進めている薬について、ファーストインクラスとして市場投入できるかどうか、なども注目点でしょうか。

研究開発以外の点では、今年社長交代というイベントもありました。

また少し遡ると、アステラスさんは、米製薬大手の「アムジェン」と合同会社を設立するなどの関係構築も進めています。

今後の業績次第では、武田のシャイヤー社買収のように、外資メーカーとの間で何やらあるのでは・・というのは全くの私の想像です。もちろんその時は、アステラスがアムジェンを買収ではなく、合併あるいはアムジェンに買収されるというパターンでしょうが。

 

【まとめ】アステラス製薬のリストラと今後

以上、アステラス製薬の2度のリストラ事情について詳しくみてきました。

2014年のリストラが研究部門再編によるところが大きかったのに対し、2018年のリストラは多くの部門にわたる大規模なリストラであることがわかります。

医療用医薬品に集中してきた結果、2018年に大きな壁にぶつかっているアステラス製薬。

国内大手No.1の武田が迷走している中、新卒・転職市場で非常に人気の高かったアステラス製薬ですが、今後はどうなっていくのでしょうか。

これからの動向に注目していきたいと思います。参考にしていただけると幸いです。

 

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