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【病気と親族トラブルの実例紹介】身近に医療従事者がいると安心?迷惑?

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【病気の家族がいる場合】医療知識はどこまで家庭に還元してよいのか?

薬

こんにちは、Michiです。今日は医学(健康)レポです。

私は医療従事者です。自己紹介にも書いていますが、医療系国家資格を2つ有しております。大学で医学全般を学び、その後臨床には進まず医薬品の研究者として働くことで薬学の知識はより詳しくなりました。

そしてその後、臨床の道で2年修行もしています。

そんな私にはもう20年近く「躁うつ病(統合失調症)」を抱えている親族がいます。その親族の治療方針のことで、最近トラブルに巻き込まれたのでレポートしたいと思います。

医療従事者、専門家として、日々医療に関して実際の現場では助言したり相談に乗る立場ですが・・・果たしてそれは家庭(私の場合は親族ですが・・・)でも同じように行ってよいものなのでしょうか。

考えさせられるような出来事があったのです。

 

【統合失調症を発症している親族】状態について

統合失調症

20年ほど前に、子育てや家庭の悩みなどから眠れなくなり、幻覚や妄想で発狂したりという症状が出始めたようです。(私はまだ子供だったため、後から聞いた話です。)

精神科に通院し、当時は「気分障害(うつ病)」との診断をうけ、睡眠剤や向精神薬を処方されていました。

それから10年ほどは、発狂したり、少し落ち着いたり、無気力になったり・・・ずっと繰り返してきました。

子供だった私の目には、会うたびに「痩せたり、太ったりするなあ」「テンション高かったり暗かったりするなあ」というくらいにしか思っていませんでした。

しかし、その間に精神疾患に対する理解も深まり、「躁うつ病」と診断され始め、最終的には「統合失調症」という病名がつけられました。それが今から7、8年前のことです。

統合失調症によく聞くお薬も出てきたため、薬をしっかりと服用するようにという医師の言葉をきいて、服用するようになりました。

その頃から、首が硬直して動きづらくなっていったのです。常に首がおかしな方を向いているので、周囲から見ても明らかに違和感がありました。

でも、すでに周りは10年以上この親族の精神病と付き合ってきています。

まわりは「また、ちょっと症状が強くなってきたみたいだ」と考えたり、今回の医者は悪い(やぶ医者だ)と言ったり。

自己判断で対応するようになっていました。

その結果、病院を転々としたり、薬をやめてカウンセリングだけにしてみたり、そして最近はとうとう病院に連れて行かなくなっていたようです。

そんな状態で5年くらい過ごしたころ、その親族の子供が結婚することになったのです。

結婚相手のお母さんが、薬剤師でした。

実はこれまで登場していませんでしたが、その精神病を患っている親族の姉は看護師です。

そして私は、(立場上、身分の特定を避けるために正確にはお伝えできないのですが、)薬剤師より看護師より医学や医療に関することについては専門家という立場にあります。

 

親族に、医療関係者が3人という状況になりました。

私は、これまでずっと親族の病気のことには何も言わず、ただ話をきくだけという立場を貫いてきていました。

というのも、看護師であるその親族の姉が、これまで全ての助言を行ってきていたからです。私にとっては目上の方ですし、臨床の現場で何十年も看護師として勤めている人です。みんなが信頼していましたし、私はまだ未熟でした。

 

しかしそこに新たに登場した、子供の結婚相手のお母さん(薬剤師)。その方は、親族の首の硬直を見て「これは薬の副作用だろう」と直感したのでしょう。

すでにほとんど医者にかかっておらず、かかりつけ医もいなければ薬も滅多に服用していなかった親族に、その方は「典型的な副作用の症状が出ているように思うので、あまり薬は飲まないほうがよいかもしれない」と助言したそうです。

「医者なんて」となっていた親族の家族も、その意見に「やっぱりか」となって、一切薬を飲ませなくしました。

 

そんなとき、私にも相談がきたのです。

親族の子供で、今回結婚することになった子からです。

「結婚相手のお母さんが薬剤師で薬のことには詳しくて。首の症状は、薬の副作用だったみたい。精神病の薬って副作用がひどいの?」という相談内容でした。

薬の副作用について私は専門です。

統合失調症の薬の作用機序と、そこから考えられる副作用、さらに添付文書の情報などを丁寧に説明しました。

その結果、その親族の家族は「首の症状は、完全に副作用だ」という確信に至ったようです。そして薬はもう飲ませないという方針が固まったようです。(このときはそのような話は一切耳にしませんでした。私の意見も踏まえて、家族会議のにょうなものが開かれて決断されたようです。)

 

つまり、私が話した一般論が決定打になってしまったのです。

しかし、私はあくまで専門家として一般論を述べただけのつもりでした。

その親族が実際にどんな薬を、毎日どれだけの分量で、これまでどれくらいの期間のみ続けてきたかなどといった情報は全く知りません。

そのため、統合失調症の薬として現在市場に出ているもので、「メカニズム的に出ると考えられる副作用」と「実際に臨床研究や市販後調査で出ている副作用(添付文書などの情報)」を伝えただけでした。

間違ったことは話していまん。

しかしながら、精神科の専門家ではありません。

副作用というのは、その薬を処方した精神科の医師に、まずはきちんと判断してもらわないといけません。もっと言うなれば、処方されるときに副作用の説明がされていないといけません。

薬には多かれ少なかれ必ず悪い面があるのです。

副作用と効果を鑑みて、薬を使うメリットとデメリットを天秤にかけて、薬を処方するか、分量をどうかといった判断をするのが医師の仕事です。

専門の異なる私が、あくまで家庭内で話した内容を元に、素人が判断してはいけないことなのです。

 

さて、この後どんなトラブルが起こったかというと・・・

これまで親族に唯一助言してきた看護師の姉が、「医師から処方された薬はちゃんと飲まないといけない」「医師が副作用と言っていないなら、副作用ではないと思う」と、きちんと薬を飲ませるように親族の家族に怒ったのです。

家族は「〇〇のお母さん(薬剤師)や、Michiちゃんが言ってた。」と反論し・・・

その結果、看護師である親族の姉から、私のところに「どういうことだ」というような怒りの連絡がきて、一連の出来事を私は知ったのでした。

 

 

【家族や親族への助言】注意点と苦悩

がん代替療法②

さて、ここでもう明らかなのですが・・・

今回の出来事の中で、私の最大の誤りは「これはあくまで一般論だ」ということを、何度も強調しなかったことです。

そして「この話を元に医師に相談してもいいけれど、副作用かどうかの判断や薬を飲むかやめるかの相談は絶対にかかりつけ医にしてね」という、最も重要な助言をし忘れたことです。

私は、まず看護師である親族の姉に、相談を受けて自分が説明した内容を伝え、至らなかった点を詫び、きちんと親族の家族に誤解がないように説明しなおすと伝えました。

そして実際に説明しなおしたのですが・・・

しかし、親族の家族は「病気の親族の状態は、毎日みてきた自分たちが一番よくわかっている。医者よりよくわかっている」というようなことを言い、病院には連れて行かなくてよいとの最終判断に至っているようです。

私の責任は重いですが、これについては、家族以外のものがこれ以上口出しはできないかなと思いました。

また、結婚相手のお母さんだる薬剤師さんも直感していたように、私も専門医ではないが「副作用が強く出ている」というのは、直感的に感じていました。

そのため、親族の姉である看護師のように「医者が処方した薬だから、医者が副作用じゃないと判断しているのだから、飲ませないと」とは言えなかったのです。

 

 

さて、私は相談に乗るべきではなかったのでしょうか・・・

専門家としての立場での意見は、近しい人の前では一切封印すべきなのでしょうか・・・

この一件から、結構悩みました・・・

私は会社でも専門家として社内教育・勉強会などをしている立場でした。難しい専門的な話を、わかりやすく話すということが、もともと得意だったからです。

私に相談をしてくれた親族の子供は、私の説明をきいて「すごくよくわかった」と言ってくれましたが・・・

その結果がこのような事態になってしまいました。

薬剤師、医師、臨床心理士、薬剤師、医学博士・・・とさまざまな職業はありますが、仕事内容は違えど、医療知識が豊富な医療従事者です。

病に罹患した家族や親族に対して、どこまで専門知識や経験を生かして助言をしたり相談にのったりしても良いものか、と考えさせられます。

 

せっかくの機会なので、さらに掘り下げて考えていきたいと思います。

※ここから先は、あくまで私見です。全ての方がこの通りではないことをご了承ください。

 

医療従事者といってもさまざま!それぞれの特徴について

医療従事者ときくと、真っ先に思い浮かべるのは医師、そして看護師でしょう。薬を処方するのは薬剤師。精神疾患についていえば、心理士などもその道のプロであり患者さんに深く関わります。

それぞれの学問的知識、仕事内容や臨床現場での立場や経験などについて、まずは考えていきたいと思います。

 

【看護師の医療知識とは】知識や医療現場での立場

時々、質問にもあがっていますが「看護師ってどの程度医療知識があるの?」ということについてです。

まずこれは千差万別です。本人次第ということもあります。

あくまで大学や看護学校等で学ぶ内容から、下記の知識は最低限習得しているはずです。

人体の構造と機能

健康支援と社会保障制度

基礎看護学

成人看護学

老年看護学

小児看護学

母性看護学

精神看護学

在宅看護論

看護の統合と実践

厚生労働省【看護師国家試験の施行】より

 

つまり、人体の機能や構造、疾病の成り立ち、社会保障制度についての助言はできるということです。

その一方、メインの医療知識はあくまで「看護論」です。看護師とは採血や投薬といった医療行為を行いますが、これはあくまで医師の指示のもと、という条件下でのみできる行為です。

今回の出来事において、看護師である親族の姉の言葉にもその特徴が非常に強く出ていると思いました。

「医師から処方された薬はちゃんと飲まないといけない」

「医師が副作用と言っていないなら、副作用ではないと思う」

これは看護師という職業から当然のことですが、全ての基準は「医師の判断」にあるということがわかります。

 

無論、以前「ブラックペアン」のレビュー記事でも触れましたが・・・

では看護師は全く医療処置の技術さえあれば、医療知識はなくても良いのかというとそんなわけではありません。

医師の指示が正しいかどうかを判断できるくらいの医療知識を有している看護師さんもいらっしゃいます。とくにオペ看や救急の看護師は、新米医師よりはずっと高度な医療知識と、豊富な経験をもっていたりもします。

いずれにしても、患者さんの症状に寄り添い、的確に症状を読み取ったり伝えたりという部分においては、看護師の右に出る人はいないでしょう。

 

 

【薬剤師の医療知識とは】知識や仕事内容

薬剤師はどうでしょうか。

薬剤師は、病院や薬局、ドラッグストアーなどで出会う機会が多く、こちらもまた医療従事者ですよね。

薬剤師も大学で薬学の勉強をし、国家試験に合格した人のみに与えられた資格(職業)です。

どの程度の医療知識があるかというと、こちらも大学で学ぶ内容から、最低限下記の知識は習得しているはずです。

物理・化学・生物

衛生

薬理

薬剤

病態・薬物治療

法規・制度・倫理

実務

厚生労働省【薬剤師国家試験出題基準のうち「出題領域」】より

このように見ると、看護師が「人体の機能や疾病治療」についての総論を学ぶのに対し、薬剤師は「薬理作用」や「病態」「薬物治療」などの専門分野について詳しい知識を習得していることがうかがえます。

その一方で、医師や患者との接点、すなわち臨床現場に関する知識などは乏しいことがわかります。

看護師が臨床よりなら、薬剤師は基礎(研究)よりの知識が豊富だと言えるのではないでしょうか。

 

 

【臨床医の医療知識とは】知識や経験

さて、続いては医療従事者の本命ともいえる「医師」についてです。

医師は、みなさんご存知の通り「内科」「外科」「精神科」「整形外科」「眼科」といった具合に、様々な診療科に分かれていますよね。

そこで疑問に感じるのは、内科の医師は眼科についての知識は全くないのか?整形外科の医師は精神科についての知識はどの程度あるのか。ということではないでしょうか。

まずは、これまでと同じく、大学での習得科目をもとに、医師である以上は最低限もっていると考えられる知識を挙げてみましょう。

<医学総論>

保健医療論

予防と健康管理・増進

人体の正常構造と機能

生殖、発生、成長、発達、加齢

病因、病態生理

症候

診察

検査

治療

<医学各論>

先天異常、周産期の異常、成長・発達の異常

精神・心身医学的疾患

皮膚・頭頸部疾患

呼吸器・胸壁・縦隔疾患

心臓・脈管疾患

消化器・腹壁・腹膜疾患

血液・造血器疾患

腎・泌尿器・生殖器疾患

神経・運動器疾患

内分泌・代謝・栄養・乳腺疾患

アレルギー性疾患、膠原病、免疫病

感染性疾患

生活環境因子・職業性因子による疾患

厚生労働省【医師国家試験出題基準】より

見ていただくとわかるように、医療(医学)に関する総論から各論まで、しかも全診療科について、最低限の知識は習得していることがわかります。

これまでとは、比にならないくらい学習範囲が広いですね。

では、医師は全ての診療科に精通しているかというと・・・

知識はあっても、臨床現場での経験や、患者とのかかわり方などについては、専門の診療科に限ってのみであるのは否めません。

もちろん、これも看護師の場合と同様に救急などのように、非常に幅広い知識と経験を有している医師もいます。

 

【それぞれの立場から考える】助言の特徴

このように、医療従事者といっても様々な仕事内容で、習得している知識や経験も異なります。

例えば、今回の出来事だけを例に考えても、その助言には大きな違いがあることがわかります。

姉である看護師は、臨床での対応と同様の助言をしています。

今回のように通院であるために「薬を飲むかどうか」の自由を得ているように感じられますが・・・

もし入院していたら看護師は必ず医師が指示した薬を服用させますよね。

つまり身内に看護師がいた場合、家族や親族に薬の飲み方や副作用について助言する場合は、基本的には「医師の判断に従おう」という助言をするのは当然でしょう。

 

子供の結婚相手の母である薬剤師は、薬理学のプロとして助言をしています。

実際の現場でも、医師が処方した薬について、患者さんに渡す際には、薬剤師が「薬のメカニズムや作用」さらに「注意すべき副作用」などを詳しく説明します。

しかし、その場合も「副作用が見られたらすぐに医師に相談してください」という一言がつきます。

今回の事例に限って言えば、処方されている薬と出ている症状をみて、「副作用かもしれないので、薬は飲まないほうが良い。」という助言をするのは当然でしょう。

 

医薬品(副作用)研究者(※医療資格も有しています)である私は、医薬品(副作用)研究のプロとして助言をしました。

知識としては、薬剤師と同等の医薬品の知識を有しています。また、専門は異なりますが臨床(現場)での経験もあるという立場です。

そんな私の助言は、どちらかと言えば上の薬剤師の方に近い助言をしています。

違っている点は、薬には「良い効果」と「悪い影響(副作用)」があるという事実と、副作用には個人差が大きいことなどを添付文書などをもとに統計学的に話しました。

医薬品が開発されて市場に出回って・・・という一連の流れを知っている専門家として「副作用にいは注意が必要だ」という助言をするのもまた、当然といえば当然でしょうか。

 

【まとめ】医療従事者が家族に助言することについて

以上、今回の出来事を機に、医療従事者として家族や親族など、身近な人の病気や治療方針について助言することについて考えてみました。

結論として、今回のことに限って言えば全員が反省しないといけない点があるのではと感じています。

それは、

・助言の前に現状をしっかりと確認すべきであったこと

・助言後のサポートまで責任をもつこと(責任がもてる状況でなければ助言はしない)

です。

看護師の姉は、最近は全く病院に通っていなかったことを知らなかったようです。(厳しいので、家族は言えなかったとのことです。)

知っていれば、「医者の言うとおりに」という助言ではなく、「病院に行って相談しよう」と言えたのではないでしょうか。

 

薬剤師の結婚相手のお母さんは、専門家として相手が絶大な信頼を寄せうる状況で、「副作用だと思うから、薬を飲まない方が良い」と断言してしまっています。

「副作用だと思うので、病院にいって医師に相談しましょう」と言うべきだったのではないかと思います。

 

そして私は、自分の話した内容が助言にあたると言う認識に欠けていた点が最大の汚点です。

そにため、現状も確認していなければ、助言後の状況も把握していませんでした。

最低な助言でした。反省しまくりです。

 

実際の現場での対応から考えて、最もまともな助言をしたのは、やはり看護師の姉であったと思います。

その一方で、医師の判断が全てだと言う考えに一抹の不安も感じたのでした。

 

医師が副作用を熟知しているかというと…

実際の現場で副作用について詳細な説明をするのは薬剤師ですし、新薬を市場に投入する際に、医師に副作用などの情報を教えるのは製薬会社のMRや専門家であったりするのです。

実際の現場では、様々な医療従事者が連携して治療が行われているということです。

今回は、少なくとも私たちは現在の症状、これまでの投薬歴等の情報を共有し、3人でどういった助言をすれば最適かということを話し合うべきだったと思いました。

色々と考えさせられた出来事でした。参考にしていただけると幸いです。

 

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